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読書教育の教科書

ゾロリのその先へ! フェーズ3の「ブリッジ期」の読書とは?

2026.10.26

ゾロリのその先へ! フェーズ3の「ブリッジ期」の読書とは?

「ゾロリは夢中で読んでいた。なのに、他の本には手が伸びない……。」「もっと文字の多い本も読んでほしいのに、学習漫画ばかり読んでいる……。」そんな戸惑いを感じていませんか?
これまで読んでいた本から、文字の多い本へなかなか進めない。そんなお子さんは今、フェーズ3「ブリッジ期」にいるのかもしれません。
この時期にはいくつもの壁が重なり、最も読書離れが起こりやすくなります。だからこそ、壁の正体と乗り越え方を知ることが大切です。

この記事では、ブリッジ期の特徴と、お子さんがこのフェーズでどのように読書の力を身につけていくのかを詳しく解説します。

読書家ロードマップ

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フェーズ3「ブリッジ期」とはどんな時期?

ブリッジ期には、文章が多めの長めの絵本や、挿絵が少なめの児童書が登場します。

『としょかんライオン』 ミシェル・ヌードセン・作 ケビン・ホークス・絵 福本友美子・訳 岩崎書店 『おじいちゃんがおばけになったわけ』 キム・フォップス・オーカソン・文 エヴァ・エリクソン・絵 菱木晃子・訳 あすなろ書房 『くまの子ウーフ』 神沢利子・作 井上洋介・絵 ポプラ社 『にわとり城』 松野正子・作 大社玲子・絵 こぐま社

先ほどもお伝えしたように、ブリッジ期は最も読書離れが起こりやすい時期です。
なぜ、これまで楽しんでいた読書から離れてしまうのでしょうか。その理由を、3つの壁に分けて見ていきましょう。

1. 「挿絵の減少」の壁

フェーズ2「挿絵付き読みもの期」の本には挿絵が多くありますが、フェーズ3になると、挿絵がぐっと減ります。
ほとんどのページに挿絵があったところから、挿絵のないページの方が多くなり、数ページにわたって文字だけのページが続くようになります。

これまでお話の理解を助けてくれていた絵に頼れなくなると、文字は読めても場面が思い浮かばず、何が起きているのか分からなくなってしまうことがあります。

2. 「文字数」の壁

フェーズ3に進むと、1冊あたりの文字数も増えていきます。
文字数が増えた分、登場人物の気持ちの変化や出来事のつながりなど、お話も複雑になります。それらを追いきれないと、「結局どうなったの?」と混乱しやすくなります。

3. 「語彙」の壁

挿絵が減り、文字数が増えただけでも大変。それなのに、使われる言葉も難しくなっていきます。

言葉の難しさの変化

このように、熟語や抽象的な言葉が増え、「絵の助けを借りられないのに、言葉は難しい」という状態になるのです。なじみのない言葉が多いと、お話を理解するのも難しくなります。

学習漫画でフェーズ3を乗り越えられる?

実は、学習漫画だけではフェーズ3を乗り越えるのは難しいことも多いのです。
理由はやはり、絵の存在。
先ほどお話しした通り、フェーズ3は挿絵が減り、文字から想像する力を育てることが大事になります。この力は漫画ではなかなか育ちにくいのです。

文字から想像する力を育てるためにも、お気に入りの学習漫画で興味を持ったテーマから、文字が多めの本へ無理なくチャレンジするのもおすすめです。例えば、動物に関する学習漫画が好きなら動物の物語を、植物に関する学習漫画が好きなら植物のノンフィクションを選んでみてはいかがでしょうか。

この壁を越えるには、「楽しく→たくさん→幅広く」読むことが大切

1. 楽しく

まずは、お気に入りの本と出会いましょう!
ゾロリが好きなお子さんは、ゾロリ以外のお気に入りを見つけるのがポイントです。

挿絵が少なくなり、2万字程度の長さの本の中から、お子さんが夢中になれる1冊を探していきます。
そこでおすすめなのが「つまみ食い読書」です。つまみ食い読書とは、冒頭の3ページほどを試しに読み、気に入ればそのまま読み進め、合わなければ別の本を試すという読み方です。
ブリッジ期の「楽しく」のポイントは、気に入る本の割合が低くても大丈夫、ということです。何冊も試した中から、お気に入りが1冊見つかればよいのです。

最も挫折しやすい時期だからこそ、無理に読み切らなくても大丈夫。「合わなければ別の本を試そう」と、ゆったり見守ってあげてください。

2. たくさん

次は、たくさん読むことで、挿絵の量や文字数の変化に慣れていきましょう。
挿絵のないページの方が多い本を繰り返し読むことで、文字から情景を思い描く読み方に慣れていきます。
ここで大切なのは、細かな読み飛ばしを気にしすぎないことです。物語の全体像をつかんで楽しむことを重視してください。
また、つまずくポイントは、お子さんによって違います。例えば、長くなると話を追いにくいお子さんもいれば、知らない言葉が多いと読み進めにくくなるお子さんもいます。

いろいろな本を試しながら、お子さんが楽しんで読める本を探してあげてください。

3. 幅広く

最後に、幅広く読むことで、語彙や背景知識を増やしていきましょう。具体的には、さまざまな著者やテーマの本を読んでいきましょう。

違う著者の本に触れると、さまざまな言葉や表現に出会えます。いろいろなテーマの作品を読むと、お話を理解する手がかりとなる知識も増えていきます。
例えば、本で霜の写真や説明に触れていれば、物語に「霜の降りた道」と出てきたとき、挿絵がなくても白くなった地面や寒い朝の様子を思い描きやすくなります。

いろいろな本で知ったことが、別の本の世界を楽しむ助けにもなるのです。

受講生の一例から、フェーズ3の道のりを解説

ここまで、ブリッジ期を「楽しく→たくさん→幅広く」で進む方法を見てきました。では、実際にはどんな本を読みながら成長していくのでしょうか。
ここからは、受講生のツムギさん(仮名)の読書の歩みを振り返り、保護者さまが感じやすい不安と、見守るときのポイントを紹介します。

ツムギさんの読書の歩み

ツムギさん(仮名)の歩みからは、ブリッジ期に進むお子さんを見守る保護者さまが感じやすい3つの不安と、その解消のヒントが見えてきます。

ブリッジ期は丁寧に乗り越えましょう!

ブリッジ期は、挿絵の助けが少なくなっても、文字から情景を思い描き、物語を楽しむ力を育てる時期です。ここで積み重ねた経験は、次のフェーズ4「スタミナ期」で、より長い物語を楽しむ土台になります。

まずは「先が気になる」1冊を見つけ、似た本をたくさん読み、少しずつ著者やテーマを広げる。「楽しく→たくさん→幅広く」の順番を大切にしていきましょう。

「もっと難しい本を」と急ぐ前に、お子さんが楽しく試せる本を用意してみてください。言葉や描写が分かりやすく、続きを読みたくなる本との出会いを、一緒に探していきましょう。


▽フェーズ3・ブリッジ期の乗り越え方について解説する保護者説明会を開催します!

11/6(金) 10:00〜10:45 フェーズ3・4「絵のない長めの本に進めない…。アフターゾロリの本選び」

「絵がないと場面が思い浮かばない」「翌日には前の話を忘れてしまう」「なじみのない題材になると内容を追いにくい」などでつまずくこの時期。

長さだけで次の本を選んでしまうなど、保護者さまのサポートで起こりがちな失敗を取り上げながら、ブリッジ期・スタミナ期の乗り越え方を解説します。

▽フェーズ3・ブリッジ期を乗り越えたヨンデミー受講生の体験談はこちら

▽次のフェーズ:スタミナ期については今後解説いたします。

▽ぜひ感想をお聞かせください!

ましゅ

ヨンデミー 編集部