4万人に伴走して見えてきた、読書家になる共通パターン。7段階のロードマップを公開!
2026.10.12

「お子さんに読書家になってほしい」
そう思っても、読書家になるまでどう育っていくのか、道のりはなかなか見えません。
そこで、ヨンデミーは、4万人の子どもたちの読書に伴走する中で見えてきた成長パターンを、7段階の「読書家ロードマップ」にまとめました。

📚「読書家ロードマップ」はこんな方におすすめです
「ゾロリは読むけれど、その先に進まない。このままで大丈夫?」
今どんな壁に出会っているのか、今の読書にどんな意味があるのか。次のお気に入りを探すための手がかりが見つかります。
「難しい本も読みこなせるようになってほしい。けれど、どうすれば高いレベルに到達できるかわからない」
そのレベルに到達までにどんな読書経験を重ねていくのか。お子さんの今の読書に合わせて、進み方を考えられます。
「自分から本を読むようになったし、長い本も読める。この先は?」
本を通して世界を知ったり、自分の問いを育てたり。読めるようになった先にも続く、読書の成長が見えてきます。
ロードマップとは──本の形が変わるところに、読書の壁がある
読書家ロードマップは、読書家へ育つ過程を、途中で出会う壁と、その乗り越え方とともに整理したものです。
大きな軸は、文字数・挿絵の量・本のつくりの変化です。
「絵本は楽しむのに、絵が少なくなると手が伸びない」「長い本になると途中でやめてしまう」
これは実は、本の形が変わったことで、お子さんが読書の壁にぶつかっている状態なんです。
本の形が変わると、その本を楽しむための読み方も変わります。
たとえば、挿絵の多い本では、絵の助けを借りながら文字で展開を追いますが、挿絵が減ると、文章から場面を思い描く必要が出てきます。さらに長くなると、前に読んだ内容を思い出しながら、数日に分けて続きを読むことも必要になります。

ですから、たとえば「ヨンデミーレベルが2上がった」といっても、同じ形の本でレベルが上がる場合と、フェーズをまたいで挿絵の量や本の長さが変わる場合では、お子さんの感じる難しさが違うのです。
ロードマップでは、こうした変化を7つのフェーズで見ていきます。
読書家へ育つ7つのフェーズ
フェーズ1:絵本期
単語や短いやり取りが中心の絵本から、文章でお話が展開する絵本へと広がる時期です。気に入った絵本を繰り返し読み、絵の助けを借りながら、文字を追ってお話を楽しむことに慣れていきます。

フェーズ2:挿絵付き読みもの期
1ページの文字数が増え、文字の多い絵本や挿絵付きの読みものへと広がる時期です。絵や登場人物のセリフに加え、風景や気持ちを説明する「地の文」も読みながら、長めのお話の展開を追って楽しみます。

フェーズ3:ブリッジ期
挿絵が減るとともに、日常会話ではあまり使わない言葉や漢字も増える時期です。場面を思い描く力と、言葉や背景を理解する力を育てます。

フェーズ4:スタミナ期
長い物語に慣れ、楽しめるジャンルを広げる時期です。好きなシリーズなどを数日に分けて読み、前の場面を思い出しながら、物語の続きへ戻る読み方に慣れていきます。

フェーズ5:長編児童文学期
さらに長い物語に入り、人物関係や複雑な気持ち、伏線を追う時期です。「登場人物がなぜそうしたのか」「前の出来事とどうつながるのか」を捉え、長い物語の展開を味わいます。

フェーズ6:世界を読み解く期
自分が体験したことのない社会や文化を、想像しながら読む時期です。言葉の意味だけでなく、時代や社会の背景も知ることで、自分とは違う立場の人物が、なぜ悩み、行動するのかを理解していきます。

フェーズ7:問いを育てる期
本のテーマを自分の経験や社会と結びつけ、自分の問いを深める時期です。「自分ならどうするだろう」「別の見方もあるのかな」と、本を通して考え、学ぶ読書へ広がります。

💡読書家ロードマップのポイント:読書家としての成長を重視した設計
実は「読書家ロードマップ」の後半の成長は、本の長さや形だけでは捉えきれません。
読書家ロードマップでは、「ハリー・ポッター」シリーズ(J.K.ローリング作・松岡佑子訳・静山社、ヨンデミーレベル51)よりヨンデミーレベルが低い『モモ』(ミヒャエル・エンデ作・岩波書店、ヨンデミーレベル46)を、フェーズ7に設定しています。
これは、文章の難しさだけではなく、作品のテーマを自分の経験に重ね、問いを育てる読み方にも目を向けているためです。
前のフェーズの本に戻る時間も、成長の途中
「読書家ロードマップ」は、一直線に進むものではありません。
お子さんそれぞれのペースで、次のフェーズの本に挑戦したり、慣れ親しんだ前のフェーズの本を楽しんだりしながら、読書が広がっていきます。
ここからは、実在するヨンデミー受講生(仮名・ツムギ)の読書履歴をもとに解説します。

こちらの受講生の読書履歴を見ると、アフターゾロリ(ブリッジ期)のフェーズや長編児童文学期のフェーズでは、そのフェーズに到達したあと、一度フェーズが下がっていることがわかります。
また、スタミナ期に入って長い本を楽しんでいるときにも、3つ下のフェーズの絵本や2つ下のフェーズの読みものも一緒に楽しんでいることがわかります。
このように、お子さんの読書の成長は一直線ではなく、時にはフェーズを下げることでしっかり助走をつけて次のフェーズへ成長していくことがあります。
そして、長い本を楽しむ時期に入ってからも、絵本や挿絵付き読みものを楽しむことも珍しいことではありません。慣れ親しんだ本を楽しみ、繰り返し読む経験を重ねる時間も、成長の道のりの一部になります。
ロードマップの各フェーズで「楽しく→たくさん→幅広く」進む
各フェーズで大切にするのは、「楽しく→たくさん→幅広く」。
楽しく:
まずは「続きを読みたい」と思える1冊に出会うことから。好きなテーマや、今楽しめる長さ・言葉を手がかりに、お気に入りを探します。
たくさん:
気に入った本やシリーズを楽しみながら、読む経験を重ねます。同じ本を繰り返し読んだり、シリーズの続きを読んだりする中で、そのフェーズの本の長さや読み方に慣れていきます。
幅広く:
慣れ親しんだ本を足場に、少し違う著者やテーマ、ジャンルの本にも出会います。新しい言葉や背景知識に触れ、楽しめる世界を広げることが、次の読書につながります。
ヨンデミーでは、お子さんの様子に合わせて、少し挑戦になる本や慣れ親しんだ本を組み合わせて、おすすめしています。

成長に合わせて使うロードマップに
読書家になるまでの道筋が見えると、今の読書の意味と、その子に合う支え方がわかります。お子さんの成長に合わせて参照したり、悩んだときに開いたりできるよう、ぜひ保存してご覧ください。
明日は、実際の受講生の読書履歴を見ながら、ロードマップに沿った成長を解説します。
また、今後はフェーズごとの解説資料も順次公開し、具体的なサポート方法なども紹介していきます。
ぜひご覧ください!

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