ヨンデミーレベルとは? 子どもと本をつなぐものさし
2026.10.02
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ヨンデミーレベルとは?
ヨンデミーレベルとは、Yondemyが独自に開発した、文章の難しさを表す指標です。数字が大きくなるほど、文章を読む難しさも上がります。
ヨンデミーレベルがあることで、お子さんにとってどのくらいの本が楽しく読める適正なレベルなのかを知ることができるようになります。
ヨンデミーレベルは、本の価値や子どもの優秀さを示す数値ではありません。子どもたちが無理なく本を選び、読書を楽しむハードルを下げるための指標です。
Yondemyが運営する読書の習い事「ヨンデミー」では、このヨンデミーレベルや本の内容、一人ひとりの好みを踏まえて、今のお子さんが楽しめる、ぴったりの本をおすすめしています。さらに、ヨンデミーレベルは、学校や塾での子どもたちの学びをサポートしたり、書店では「ヨンデミーレベル本棚」を通じて子どもと本が出会うサポートをしたりと、すでに多くの場面で活用されています。
実際の例:ヨンデミーレベルで文章はどれくらい違うの?
ヨンデミーレベル20
おおきな としょかんを、ヨンデミーせんせいは ゆっくりと あるきだしました。 そのうしろには、ほんのむしが ぴょんぴょん とび、たいこのきょうりゅうが 「すげー! ここは ほんが いっぱいだ!」と たのしそうに しています。 そして、うすい ひかりが さしこむ すきまから、べジタライオンが ひょっこり あたまを のぞかせました。
ヨンデミーレベル40
うす暗い書棚の列を抜け、少し広がった空間に出ると、ヨンデミー先生は古びた木製の台座に触れました。その表面には、細かな文字が複数の言語で混ざり合っています。べジタライオンは「ああ…これは昔、知識をつなぎとめた記録みたいだねぇ」と、低く、ゆっくりした声でつぶやきました。
なぜ現代、ヨンデミーレベルが必要なのか
本が読めない子どもたち
子どもたちの読書離れが進む現代。子どもが本を読まないと、「本が好きではないのかもしれない」「読む力がないのかもしれない」「やる気がないのでは」と考えてしまうことがあります。
しかし、子どもが本を読まない理由は、意欲や能力だけにあるとは限りません。その子の読む力と、手に取った本の難しさが合っていないために、まだ読書の楽しさに出会えていない可能性があります。
読書の楽しさを知らなければ、進んで読書をしようとは思いません。一方、自分が本当に楽しめる1冊に出会ったお子さんは、自然と読書のハードルも下がり、ますます本を楽しめるようになります。
子どもたちは、自分のレベルに合った楽しめる本に出会うことさえできれば、本を読めるようになるのです。
ではなぜ、子どもたちは自分にぴったりの本に出会うことができないのでしょうか。
実は、同じ学年の子どもでも、無理なく読める文章の難しさには大きな幅があります。

たとえば同じ小学3年生でも、小学1年生の平均くらいのレベルにいる子もいれば、中学生レベルの文章をすらすら読める子もいます。『もう ぬげない』のような絵本が楽しめる子もいれば、『ルドルフとイッパイアッテナ』のような分厚い児童書をすらすら読める子もいるのです。

ところが、本は「小学3年生向け」「低学年向け」のように、学年でまとめて紹介されることが少なくありません。それでは、お子さん一人ひとりに合った本に出会えなくて当然です。
その子に合った本を選ぶには、学年だけではなく、「今、どのくらいの文章なら無理なく楽しめるのか」と「その本の文章はどのくらい難しいのか」の両方を知る必要があります。
大人には簡単に見える本でも、子どもにとっては、それがぴったりの場合もあるのです。反対に、年齢に合っているように見える本でも、その子にとって文章が難しすぎれば、「分からない」「面白くない」という経験になってしまいます。
子どもと本を同じものさしで捉え、出会いやすくするために、ヨンデミーレベルがあるのです。
大切なのは「楽しく→たくさん→幅広く」の順
楽しくないものには、大人でも手を伸ばしたくはありません。まずは楽しめることが、読書の入り口として大切です。
Yondemyでは、子どもの読書は「楽しく→たくさん→幅広く」の順で成長すると考えています。
まず必要なのは、その子が心から楽しめる一冊と出会うこと。「自分で読めた」「面白かった」という経験が積み重なると、読書そのものが楽しくなり、子どもは自分から本を手に取るようになります。たくさん読むうちに、より難しい本や新しいジャンルへと読書の幅が広がっていきます。

この順番を守ることが、読書家として成長するために大切なのです。
だからこそ、最初から難しい本を読む必要はありません。むしろ、簡単でもいいから楽しく読める本に出会うことが必要です。
保護者から見ると「簡単すぎるのでは」と感じる本が、その子にとって読書を好きになるための適切な入り口であることもあります。
実際に、お子さんが本当に楽しめる簡単な本からスタートしたことで読書を好きになれたお子さんがいます。
お子さんが2年生の時にヨンデミーを始めたミーナさんに、お話を伺いました。
ミーナさんの事例
当時は「2年生なんだから絵本じゃなくて児童書を読ませなきゃ」と焦っていました。
しかし、ヨンデミーを始めて最初に届いたおすすめは5歳くらいに読んでいたような本が多くて……。正直に言うと、「ここからかぁ……」というガッカリした気持ちはありました。
でも、娘はおすすめされた本を、目をキラキラさせて読んでいたんです。児童書を押し付けられていたころの様子とは違って、ちゃんと「楽しい」を取り戻していました。
思ったよりも簡単な本が、うちの子にはぴったりだったと気づきました。
お子さんは、自分が楽しく読める本との出会いをきっかけに、どんどん読書好きになっていきました。
絵本からスタートしたことで読書にハマったミーナさんのお子さんのように、自分に本当に合った本に出会うと、「楽しく→たくさん→幅広く」の順番で読書が進み、新しい分野にも触れることができます。
その成長の中で、自分の興味のあるものを見つけたり、なにかを学んだりすることにもつながるのです。
実際に、読書を続けるうちに、ミーナさんのお子さんが出会う本の世界も広がっていきました。
ミーナさんの事例
おすすめされた『風をつかまえたウィリアム』を読んだことで、娘に大きな変化があったんです。
この本を読んでから、何かを後回しにすることや、文句を言うことが激減したんです。
「まずは、はじめること。そして決して諦めないこと。」というウィリアムの信念に、娘は心を打たれたようでした。
その後、似たテーマの『ジェドおじさんはとこやさん』を読んだことで、さらに思いが強くなったようです。
この2冊の本をきっかけに、娘の世界は大きく広がりました。
最近の娘は、「アフリカに住む同世代の子どもたちに、何ができるだろうか?」と考え、現状を調べたり、現地の惨状を伝えるアーティストの活動を応援したりしています。
簡単な本から始めることは、後戻りではありません。その子が読書を楽しみ、たくさん読み、幅広い世界へ進んでいくための入り口なのです。
▽ミーナさんのインタビューはこちら!
▽お子さんにぴったりのヨンデミーレベルを簡単に診断できます
▽お子さんのレベルにぴったりの本を探す
ヨンデミーレベルの仕組み
ヨンデミーレベルは、文章に含まれる漢字率や漢語率、一文の長さなど、複数の特徴をもとに難しさを分析しています。
漢字率
漢字の割合。
お子さんにとって漢字は大敵!
ふりがな付きでも難しく感じることも。
漢語率
漢字を組み合わせた単語の割合。
「はじめる」よりも「開始する」、「たしかめる」よりも「確認する」の方が、表現がかたく、難しく感じます。
1文の長さ
1つの文の文字数。
長い1文は、文の意味がとりにくい。
慣れていないお子さんは、1文の中で迷ってしまうことも。
長さは別の基準です!
総文字数は「ヨンデミーレベル」には含まれません。
海外では、本や文章の読みやすさを表す「Lexile指数」などの指標が広く活用されています。Yondemyは、こうした既存の指標も参考にしながら、日本語を母語とする子どもと、日本の児童書に合うものさしとしてヨンデミーレベルを開発しました。
特許も取得している他、日本漢字能力検定協会とも公式に連携し、漢検の級と対応付けられています。

表の見方
「楽しく読める」のヨンデミーレベルの範囲
ヨンデミーレベルの下限:そのレベルの本のほとんど全て(本全体の9割以上)をスラスラ読める
ヨンデミーレベルの上限:そのレベルの本の中に、スラスラ読める本が多く(本全体の50%程度)存在する
「チャレンジできる」のヨンデミーレベルの範囲
ヨンデミーレベルの下限:そのレベルの本の中に、スラスラ読める本が多く(本全体の50%程度)存在する
ヨンデミーレベルの上限:そのレベルの本の中に、スラスラ読める本がいくらか(本全体の20%〜30%)存在する
例えば、漢検9級レベルの漢字力があれば……
ヨンデミーレベル21〜25の本は楽しく読めて、ヨンデミーレベル25〜27の本にもチャレンジできます!
ヨンデミーレベルは、すでにさまざまな場所で使われています
読書の習い事「ヨンデミー」では、ヨンデミーレベルと本の内容、本人の好みを踏まえて、一人ひとりにぴったりの本をおすすめしています。「楽しく→たくさん→幅広く」のそれぞれのステップをサポートし、これまでに多くの子どもたちの読書習慣づくりを支えてきました。
習い事ヨンデミー以外でも、すでに多くの場でヨンデミーレベルが活用されています。
書店・出版社
お子さんの学年に縛られず、本当にレベルに合った本を探せるよう取り組んでいます。
書店ではヨンデミーレベル別本棚が設置されたり、出版社でも、ヨンデミーレベルを表示した児童書の作成が始まったりと、連携が広がっています。
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学校
教育現場でも活用が進んでいます。 ヨンデミーを導入した公立小学校では図書室の本をヨンデミーレベル別に並べて子どもが自分で本を選びやすくした結果、1年間で本の貸出数が約2.4倍になりました。

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塾
進学塾では、教材や入試問題の文章をヨンデミーレベルで分析する取り組みも行われています。
たとえば浜学園と連携したテキストの分析では、小学4年生の学習でヨンレベ45程度の文章を読む力が一つの目安になることが示されています。
このように、ヨンレベは本選びだけでなく、子どもが学習で出会う文章の難しさを捉えるためにも使われ始めています。
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読書にハマる、学びにハマる
自分に合った文章の難しさが分からないまま、難しすぎる本を読み続けると、「自分は本が読めない」「勉強ができない」と感じてしまうことがあります。文章の難しさが、読書や学びへの壁になってしまうのです。
ヨンデミーレベルは、その壁を取り除くための手がかりです。一人ひとりに合った本との出会いを通じて、子どもたちが読書にハマり、やがて学ぶことにも夢中になる。そんな未来を目指しています。
書店や学校、塾など、子どもが本や文章に出会う場所にヨンデミーレベルが広がれば、その子に合った読書体験を届けやすくなります。どんな子も「自分にも読める」「もっと知りたい」と思える本に出会えること。その機会を、社会の当たり前にしていきたいと考えています。
▽お子さんにぴったりのヨンデミーレベルを簡単に診断できます


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