読書量が全国の2倍に!?──豊橋市津田小学校でのヨンデミー導入の記録
2026.06.05

「なんでも、やってみんことにはわからんからね」
そう快活に話すのは、豊橋市 津田小学校の校長先生、滝川昌男先生。
愛知県の公立小学校である津田小学校は、本年度の6月から、読書教育アプリ「ヨンデミー」を全校に試験導入。
導入初月にして読書冊数が全国の2倍以上になるという、驚異的な成果が出ました。
その驚きの軌跡をご紹介します。
目次
- いま、子どもの読解力がピンチ? 津田小学校の取り組み
- ジャンルの偏りもまたひとつの悩み
- 「えっほ、えっほ、ヨンデミーが おもしろいって つたえなきゃ」
- 読書量が全国の2倍に!?──爆発的な成果が次々
- 1年生は1ヶ月に50冊以上の本を読破
- 5年生は読むジャンルが増えた
- 学校図書館の貸し出し冊数も増加
- 担任の先生の声「わたし、いまヨンデミーに命かけてるんで!」
- 個別最適な学びから協働的な学びへ
- 教員無償化プロジェクトをご活用ください!
いま、子どもの読解力がピンチ? 津田小学校の取り組み
学校のグランドデザインにも読書に関する活動を入れている津田小学校。校長の滝川先生は、このような危機感を口にします。
「読解力が不足している児童が増えてきています。テストの答えが的外れであったり、何を答えればよいのかが理解できなかったりと、読み取る力が欠けてきていると感じます」

滝川先生は、背景には児童の文字離れがあるといいます。
「読解力不足の原因が、文字離れにあるのではないかというのは、ずっと感じています。今は何でもデジタル化され、本を読むことが減って、文字から離れてしまっている子が増えてきました」
そんな滝川先生の思いもあり、津田小学校では、さまざまに読書に力を入れてきました。
代表的なところでは、「親子文庫」の入ったブックトラックと「読書タイム」が大きな取り組み。
「親子文庫」とは、各教室の後ろに設置された100冊ほどのブックトラックのこと。PTAの保護者さんたちが、児童に向けて選書した本が置いてあります。購入は、PTAの予算から。
特別支援学級を含むすべての教室内にブックトラックが設置され、子どもたちは親子文庫を楽しみにしているそうです。

「読書タイム」は、給食後に毎日10分間ひらかれる読書の時間。教頭の夏目先生は「全校児童が読書に取り組むので校舎が静まり返る」時間だと語ります。
さらに、今年からは、コミュニティスクールも始まりました。読書もその活動のひとつ。地域の方々に読み聞かせのボランティアを募集したところ、手を挙げてくださる人がたくさんいらっしゃったのだそう。
読み聞かせを通して、読解力のみならず、子どもたちの心づくりも進めています。

ジャンルの偏りもまたひとつの悩み
ただ一方、まだ課題もあると夏目先生。
「子どもが選ぶ本には偏りがあります。物語や小説ばかりを読む子、逆に図鑑ばかりを読む子も少なくありません。本当はもっと多様な本と出会ってもらいたいと願っています」
「物語であれば登場人物の心情を深く読み取り、生き物や環境についてさらに広く深い知識を求めるなど、幅広い読書活動に取り組んでもらえればと思います」

児童がジャンルの垣根を越えて色々な本と出会えるように──津田小学校では、新たに読書教育アプリ「ヨンデミー」を導入しました。
「えっほ、えっほ、ヨンデミーが おもしろいって つたえなきゃ」
6月30日、この日は毎年恒例の図書ウィークが始まる日。そして、ヨンデミーの全校導入が開始される日でもありました。
「えっほ えっほ えっほ えっほ ヨンデミーがおもしろいって つったえなきゃ つだっこ(※ 津田小学校の生徒のこと)の みんなに つたえなきゃ」
明るい声が響きます。これは、津田小の児童たちに流行っていた、SNSで話題の構文を真似たもの。
図書委員さんたちが、ヨンデミーを先行導入していた1年生に扮して体育館のステージに登場し、ヨンデミーのアプリの説明をしてくれました。後半には、ヨンデミー先生のコスプレをした高学年の図書委員さんまで登場。
大盛り上がりのなか、図書ウィークと、ヨンデミーの説明が行われました。

読書量が全国の2倍に!?──爆発的な成果が次々
1年生は1ヶ月に50冊以上の本を読破
7月9日、一足先に先行導入をしていた1年生の、1ヶ月分の読書記録の集計が終わりました。
1ヶ月で読み終えた本の冊数は、なんと、830冊!
1年生の人数は14人なので、1人あたり月59.2冊の読了記録を出したことになります。
全国平均と比較すると、なんと、少なく見積もっても全国の2倍以上という結果に。

読書教育担当の鈴木紀予先生は、担任しているクラスの雰囲気も変わってきたといいます。
「本について友達と話すことがとても増えました。私にも、本のことで話しかけてくれるようになり、『これ読んだ!』『こんなの読んだよ!』と教えてくれます。ヨンデミー導入前は、子どもから本の話をされることはほとんどなかったので、大きな変化だと感じています」

5年生は読むジャンルが増えた
1年生に続いてヨンデミーを導入した5年生の様子も好調です。5年生の児童たちはヨンデミーのおすすめ本を活用して、ジャンルを広げています。
例えば、学習漫画が好きだった子が、200ページのかなり骨太な児童書に挑戦し、なんと読了! また、好きなジャンルを読み進めながら、ヨンデミーのおすすめから新たにハマる1冊を見つけた児童もいます。
読む本のジャンルが広がる様子を見て、滝川校長はこう話します。
「キャラクターがおすすめしてくれるのが、子どもたちにとって良いのかもしれません。先生や保護者がすすめても挑戦しないことがありますが、『ヨンデミー』ならAIのキャラクターが児童の好みに合わせて本を紹介してくれるので、挑戦しやすい。そこが面白い点だと思います」
導入前の課題であったジャンルの偏りは、おすすめ本をきっかけに、少しずつ解消へと向かっています。現在は、物語好きに、自然科学や歴史の本にも興味を持ってもらえるよう、選書を改善しています。
学校図書館の貸し出し冊数も増加
学校図書館の貸し出し冊数も大きく増加し、前年比2.4倍になったといいます。
児童が「ヨンデミー」のおすすめ本や興味を持った本を学校の図書館で借りるようになった結果、前年度の同時期は669冊だったのに対し、今年度は1,595冊になりました。

学校司書の青木恵先生も、「児童たちが図書館で本を選びやすくなっているのを感じますね」と話します。
「導入当初は戸惑いもありましたが、『せっかく取り組むなら子どもに還元したい』と思って始めました。結果としては、子どもたちが借りたい本を選びやすくなったのがよかったと思っています」
「学校司書は週に1度しか学校に行かないため孤独になりがちですが、鈴木先生が一緒に活動に巻き込んでくださり、協力できたことが嬉しかったです。今では多くの児童がヨンデミーレベルの棚を見て本を選んでおり、私自身もそのレベルを基準にして児童に本を紹介することがあります」

担任の先生の声「わたし、いまヨンデミーに命かけてるんで!」
津田小学校の教室や図書館には「ヨンデミー」にまつわる掲示物がたくさん。
これらは、実は読書教育担当の鈴木先生が作成し、掲示してくださっています。
「わたし、いまヨンデミーに命かけてるんで!」
そう笑いながら話す鈴木先生のクラスでは、全校に先駆けて「ヨンデミータイム」(「ヨンデミー」のアプリでレッスンを受ける時間)を設けるなど、積極的に活用を進めています。

鈴木先生に、活用のコツを伺いました。
「一緒に楽しむのが一番ですね。学年が下がれば下がるほど、子どもは担任の好きなものに興味を持ち、絶対に好きになります」
その言葉通り、学校の最前線で読書を楽しむ鈴木先生。
先日、NHKの「まるっと!」(東海3県・平日午後6:30から各県別で放送)の取材が入った際には、クラスの児童たちと図書室へ向かい、「今日は5冊借りられます!」「イェーイ!」と児童たちと一緒に楽しむ様子がカメラに収められました。
個別最適な学びから協働的な学びへ
ヨンデミーを活用し、多くの子どもたちがジャンルの垣根を超えて読書を楽しみ始めている津田小学校。今後の展望について、学校司書の青木先生と読書教育担当の鈴木先生にお聞きしました。
青木先生は、学校図書館がもっと児童にとって魅力的な場所になるよう、積極的に読書記録のデータを活用していきたいと話します。
「今後は、児童に人気のある本を蔵書として購入したり、読書記録のデータを活用しておすすめにつなげたりしたいです。例えば、児童が読んでいる漫画に歴史の要素があれば『歴史物を読んでみたら?』と伝えたいですし、津田小の児童の間で流行している少しニッチな流行も取り入れられたら面白いだろうと思います」

鈴木先生は協働的な学びに取り組んでいきたいと話します。
「個別最適な学びから協働的な学びへとつなげるために、どのような取り組みができるか考えています。一人ひとりにとって最適な学びを、全体にとっても良いものにしていくにはどうすればよいのか、考えていきたいです」

教員無償化プロジェクトをご活用ください!
Yondemyでは、読書教育に取り組みたい小学校の先生を応援するべく「教員無償化プロジェクト」を実施しています。
まずは、「お子さんをお持ちの小学校教員」に「ヨンデミー」を無償で提供しています。ご家庭で「ヨンデミー」を活用する中で浮かんだ活用のアイデアを、ぜひ学校での読書教育実践にお役立てください!

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