【佐藤ママ×ヨンデミー】国語はセンスの教科なのか。伸ばすための「正当な努力」とは?
2026.06.03

前編では、受験でぶつかる「9歳の壁」について掘り下げました。
後編は、多くのご家庭が悩みを抱える「国語」にフォーカスを当てます。国語は「センス」なのか、努力で変わる科目なのか? 気になる国語力の育て方をめぐり、浜学園アドバイザーの佐藤ママと対談しました。
▽前編の記事はこちら!
国語はセンス? 「正当な努力」の難しさ
笹沼:浜学園では昨年の8月からヨンデミーを導入し、約4か月が経ちました(※)。
週4回以上読書をしている層では、3か月で国語の偏差値が平均4ポイント上がりました。全教科の偏差値も約2.5ポイント向上しています。
国語の偏差値が27上がった5年生のお子さんや、週1回の国語テストで5割から8〜9割取れるようになった2年生のお子さんなど、たくさんの「読書で伸びた」エピソードが出ています。

週4回以上ヨンデミーを活用している生徒の、9月〜11月の公開学力テストの結果を調査。
佐藤ママ:「偏差値が上がった」という結果ですが、やっぱり正当に努力すれば偏差値は上がると思います。
国語は「どう努力していいかわからない」と思われがちです。計算なら必死にやればできる気がしますよね。でも国語は、漢字ばかりやっても伸びない。結局、文章を読まないと伸びません。テストに同じ文章が出るわけではないですから、見えない実力がつかないと、結局テストで点数が取れないんです。
笹沼:まさにそうですね。「国語はセンス」と言われがちですが、佐藤ママさんは「国語こそ鍛えられる」とおっしゃっていますよね。
佐藤ママ:はい。
国語はやり方がわからないから「勘でやるしかない」と思われがちですが、国語こそ鍛えたら絶対点数は上がる。言語能力はどの子も上がります。
今回、点数が上がった子どもたちは、たくさんの文章が耳や目から入って、それを頭にたくさん蓄積し、アウトプットできたからこそ、点数につながったんだと思います。
正当に努力するって難しいですが、読むことへのハードルを下げて、子どもに正当に読ませた結果、「正当に成績が上がった」という流れなのではないでしょうか。
難しいテキストだからこそ、「読めない」がもったいない
笹沼:もう1つ、データがあります。成績が伸びたお子さんは「問題が解けない」ことよりも、そもそもテキストを読むことに苦戦していたのではないか、という説が浮かんできました。
ヨンデミーを受講しているお子さんのうち、浜学園のテキストをスラスラ読めるレベルに達しているのはわずか3割。到達している層とそうでない層では、国語の偏差値にも5以上の差がありました。

この「7割以上が読めていない」という数字、佐藤さんの体感としてはいかがですか。
佐藤ママ:体感としてはおおむね正しいと思います。国語は読めてない子が多いですし、浜学園のテキストは少し難しいですから。
笹沼:浜学園のテキストは難しい一方で、きちんとこなせれば受験レベルに到達できるという点も大きいと思います。
佐藤ママ:そうですね。浜学園のテキストは、きっちりやったら灘まで通る。すべての科目がそうなっています。
たとえば、浜学園の国語のテキストは、上手に作られていると思います。教科書で言えば、3年生の子が4年生の教科書を読むような感じ。1年先取りして読ませることで、6年生まで育てていく設計になっている。
ただ、やっつけ仕事のように上滑りで解いてしまうと、結局伸びないんです。字面だけ読んで問題を解いても、意味がありません。
「満点じゃない」なら、分析の余地アリ
笹沼:なるほど。それは、何を見るとわかるんでしょうか?
佐藤:読めているかどうかは、テストの点数に出ます。読めていたら絶対に点数を取れますから。
たとえば5年生ぐらいまでの国語で、記述が真っ白な子がいるんです。保護者さんは「記述は難しいから仕方ないね」と言う。「ほかの問題はできているし、4〜5割取れたらいいかな」と。
でも、日本語なので、もっとできるように追求しないとダメだと思います。
「真ん中が取れたらいいかな」と言うけれど、真ん中って、半分できてないってことですから。半分できたことに満足したらダメなんですよ。
笹沼:偏差値が平均より上だから安心するのではなく、テストの中身を見る必要があるということですね。
佐藤ママ:そうです。記述を白紙で出す子は、結局読めてないサインなんです。
章の成り行きが理解できていないので、頑張って解いて50点になっている。すらすら読めて満点を目指さないといけません。
算数は得意不得意がありますし、全員に100点を求めるのはきついかもしれません。でも、国語は、これからも使う「日本語の力」です。大人になれば、どんどんレベルの高い文章を読まないといけない。だから、その学年の国語は、ほぼ満点を目指してほしいですね。
現在地が見えると、国語は「正しく努力できる」教科になる
笹沼:国語を鍛えるためには、まず現在地を知ることが大事だと思っています。
浜学園とのホワイトペーパーでは、「小学4年生までにヨンデミーレベル45を目指しましょう」とお伝えしています。
これは、5年生以降のテキストをすらすら読める「読む力」のレベルにあたります。読解力のうち、「読む力」を固めれば、「解く力」に対策を注げるということです。
佐藤ママ:私がありがたいと思うのは、まさにそのレベルの存在ですね。
保護者の方は、国語のレベルがわからないんです。算数なら「計算10問を何秒で」と数字で目標が出せる。でも国語は、どこまで頑張ればいいのかがわからない。曖昧だから頑張りにくい。
だから、自分の立ち位置が今どこか、はっきりすることが大事なんです。そして、ゴールの目安になるレベルがあると、曖昧ではなくはっきり階段が見える。親も子も、頑張りやすいんですよ。
国語は鍛えがいがあり、どの子も伸びます。一度、立ち位置がわかるだけでもすごく価値があるので、まずは現在地を確かめて見てほしいです。
🗒コラム:音読で「読む力」をチェック!
「文章が読めているか」を確認する方法のひとつとして、「音読」が効果的です。次の学年のテキストや、テストで間違えた文章をお子さんに音読してもらいましょう。突っかえたり、語尾を変えてしまったり、読み飛ばしてしまう場合は、黙読でも読めていない可能性があります。
言葉の力は、中学受験の「その先」へ
笹沼:小学生のうちに国語の土台があるかどうかで、受験の先の学校生活で、吸収できるものが変わりますよね。
佐藤ママ:全然違います。国語を鍛えると、子どもの考え方が大人になりますね。
日本語でどれだけ考えられて、自分の言葉で表現できるか。表現する場合、言葉が多いほうが、よりちゃんとした表現ができますから。
笹沼:わかります。中学に入って経験の波に揉まれるなかで、ときに言葉でそれを整理し、ほかの人とコミュニケーションができるようになってほしいです。
佐藤ママ:言語能力は、大人になってからも大切です。AIが上手に読み書きし、場合によっては嘘もついてくる時代では、言語能力は自己防衛でもあります。AIに使われずに、AIを使う側にならなくてはいけません。
12歳までに鍛えまくるのが一番いいと思いますね。
今まで国語の基礎学力は50でよかったとしても、これからの子どもたちは80ぐらい鍛えておかないといけない、というのが私の感覚です。それは、子どもたちの人生を守ることになるのですから。
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▽「佐藤ママ × ヨンデミー」対談記事はこちら


