【伸学会×ヨンデミー④】菊池先生が、子どもたちに読書を勧める理由ーー伸学会代表菊池先生インタビュー
2026.06.05

「成績が軒並み伸びているらしい!」
2025年11月8日、Yondemyのオフィスに嬉しい知らせが届きました。

伸学会でヨンデミーを毎週ご利用いただいているお子さんたちの成績
こちらは、ヨンデミーを毎週ご利用いただいているお子さんたちの、成績の変化です。
みなさん、3月から偏差値が約10アップ。
さらに、国語のみならず、全教科に渡って成績が伸びています。
また、成績以外にも保護者様からこんなお声が。
「ヨンデミーのおかげで肩の荷がおりた」
「塾の友だちとの間で、本の話で交流するようになった」
このような変化の裏に、いったい何があったのでしょうか。
本年度よりヨンデミーをご利用いただいている、中学受験塾「伸学会」の代表、菊池洋匡先生にインタビューをして、その秘密を探っていきます。

菊池洋匡先生
中学受験専門塾「伸学会」代表。
算数オリンピックメダリストで算数が得意と思われがちだが、実は国語の方が得意。
子どもたちには、自ら学ぶ力を培ってもらうことを大事にしている。
伸学会では、単に知識を詰め込むのではなく、勉強の仕方や生活習慣の整え方から教える、
独自のカリキュラムを採用している。
伸学会の教育哲学:「楽しい」を起点に自ら伸びる力を育てる

__はじめに、菊池先生や、伸学会が大切にされている教育方針について教えてください。
伸学会では、「学びを楽しくしよう」という理念を最も大切にしています。
勉強はどうしても苦行になりがちだと思うんです。もちろん、成果が出ている上級者にとっては、筋トレで限界まで体を追い込むような「望ましい苦行」もあります。でも、最初から苦行をやらせたら、それは筋トレがみんな嫌になりますよね。それと同じだと思うんですよ。
まずは、問題が解けたら嬉しいとか、クイズ大会形式で知識を覚えるのが楽しいとか、心が動く「楽しい」体験から入ること。楽しいと感じるからこそ「勝ちたい」「もっと知りたい」という意欲が生まれます。「大変な学習も頑張ってみよう」、という考えはそうなって初めて出てきます。だから楽しい体験から入るという順番が大事だと考えています。
菊池先生が確信する読書の力:全教科を支える「地頭」を養う
__菊池先生にとって、読書の意義はなんでしょうか?

読書は、目先の成績やコミュニケーション能力の向上といった小さなメリットから、ひいては人生を豊かにするといった大きな効果まで、エビデンスが数多く示されています。「本ばっかり読んでる人って内向的になるんじゃないの?」と誤解されがちですが、実際には読書経験豊富な人の方がコミュニケーション能力が高いというデータも出ています。シンプルに言えば、「読書すると人生が良くなる」と確信しています。
__「読書して、成績上がるの?」という懐疑的な意見もありますが、それについてはどう思われますか?
実は、私もかつてはそう思っていました。教え子の中に、たくさん読書をするのに国語の成績が悪いお子さんが何人もいたんです。その子たちの国語の成績を上げるためにどうしたら良いか悩んでいる横で、国語教師が「読書しろ」と言っていたりしたんですよ。「読書なんかさせても意味がないから!」と思ってイライラしていました(笑)。だってその子たちはすでにたくさん本を読んでいて、成績が悪かったわけですからね。
ただ、たくさんのお子さんを指導する中で気がついたんです。読書体験が豊富なのに国語の成績が悪いお子さんは、解答力が足りていないことが原因でした。だから、きちんと授業で解き方を指導すれば、劇的に成績が改善する子が多かった。
しかし、一方では、授業で解き方を指導しても、まったく国語の成績が伸びない子たちもいました。そういう子たちは語彙力が足りず、そもそも本文に何が書いてあるか分かっていないという、解答力以前の課題に直面していることに気づきました。これは、読書による地頭の土台が不足している状態です。
そこで初めて、「国語力の土台として、やはり読書が必要なんだ」と認識を改めました。結局、読書で鍛えられる地頭と、授業で鍛えられる解答力の両輪が必要なんです。
そしてさらに、国語に限らず、どの科目も読書量が多い子の方が伸びやすいことにも気付いていきました。読書で培われる地頭が、全教科の成績向上に不可欠な土台になっているということなんです。
読書推進の壁:過去の取り組みで直面した「継続の難しさ」
__伸学会で、今まで読書推進のために取り組まれたことはありますか?
読書の良さを伝える取り組みはこれまでも行ってきましたし、継続のために「読書の木」(感想を書いて貼る企画)などもやりました。

しかし、最大の課題は「継続の難しさ」です。読書を継続しない原因は、「感動体験がない」「好みの本を選べない」「読むのが大変」の3点に集約されると考えています。
特に本選びの難しさは大きな壁でした。上級者は図書館で表紙を見て選ぶことなどもできますが、初心者の子どもには難しい。子どもたちが好みの本に出会えるようにサポートし、読書の感動体験を次の読書につなげるための仕組みが不可欠だと感じていました。ヨンデミーは、まさにこの課題を解決してくれるものとして期待したんです。
ヨンデミー導入効果:「即効性」で成績が急伸! 読書嫌いな子の意識変革も!
__ヨンデミーをお使いいただいて、感じられたご変化はありましたか?
導入後すぐに、「これまで全然読まなかった子が、ガラッと変わった」という嬉しい報告が何件も寄せられました。
もう一つは、アウトプットの質の向上です。ヨンデミーでは感想などを共有し合うことで、生徒たちの感想のレベルが上がっていくのが見られます。アウトプットを前提にして読むと、理解度が一段上がるんですよ。

__特に頻繁にヨンデミーを使っている方々には、かなりの成績の向上が見られました。率直にどう思われますか?
読書が成績に繋がるのは「そりゃそうだよね」という感覚はありましたが、正直に言って、即効性がこんなにあるとは思っていませんでしたので、非常に驚いています。
筋トレも始めて半年でマッチョにならないじゃないですか(笑)。でも、読書を始めて半年くらいで、こんなに子どもの脳がマッチョになるとは。本当にびっくりです。

今後の展望:読書が「当たり前」になる環境づくりを目指して
__最後に、今後の展望についてお教えいただけますか?
これからも読書を好きな人を増やしていきたいと考えています。
私自身、読書のおかげで勉強が得意になれたり、仕事をする上で本を読んで学んだことが非常に多いという実感を込めて、読書体験を届けることは社会的意義があると思っています。

少し話が横道にそれますが、私が読書体験を届けることは社会的に意義があると考えるようになったのは、『マイクロソフトでは出会えなかった天職』という本に感銘を受けたからというのもあります。
著者はネパールの図書館に本がない状況にショックを受け、世界中に図書館を設立するNPOを立ち上げた方です。彼もまた本があるから人生が良くなったという経験をしていて、私自身の経験と重なるんです。そして彼はその経験ゆえに、世界には本が無い環境で生きる子たちがいることに気付いてショックを受け、本を届ける活動を始めました。とても共感し、彼の活動を支援しています。
そして、私は私なりに、目の前の子どもたちに読書体験を届けていきたいと思っています。今回、ヨンデミーの導入を決めたのも、この思いがあったからなんです。

__読書の価値を知る先生の、深い信念が伝わってきます。
ええ。だからこそ、今後の展望としては、ヨンデミーを使いながら、読書が「当たり前」になる環境づくりをしていきたいです。保護者さんにも読書の価値を改めて知ってもらい、無理強いではなく、楽しくするためにどうすればいいかという方法論を伝えていきたい。子どもたちが自然と読書に向かう環境づくりを、家庭や塾、そして社会全体でしていきたいと考えています。
▽伸学会HPはこちら


