お役立ち資料
Yondemyの想い

日本全体の読む習慣・学ぶ習慣を支える

2026.06.05

日本全体の読む習慣・学ぶ習慣を支える

昨日のnoteでは、「読書家は、世界を静かに変える人たちだ」と書きました。

送ろうとしたメッセージを、一度消して書き直したこと。
目の前の誰かに反論したくなった時に、「でも、その人なりの前提があるのかもしれない」と問い直したこと。
強い言葉で言い切ろうとした時に、「相手に勝ちたいのではない、分かり合いたいんだ」と踏みとどまったこと。

「読書家」なんて言うと大袈裟に聞こえるかもしれない。
でもあなたが「読む」を積み重ねてきたことで、日々のそんな一瞬一瞬が生まれている。

第一部:読書家は、世界を静かに変える人たちだ

本に救われた人たちが、小さな変化を積み重ね、世界を静かに変えていく。
分断が加速する時代だからこそ、今、読書家を日本中に増やしたい。

では、その未来を、Yondemyがどう事業を通じて実現しようとしているのか。
今日はその話をします。

私たちはこれまで「ヨンデミー(習い事)」に関する発信は多くしてきましたが、「Yondemy(会社)」に関する発信は行なってきませんでした。

Yondemyは、習い事以外にも、色々な事業を進めています。
塾、書店、学校、行政、全方位から、描く未来を実現するべく、大きな事業構想のもとで着実に取り組みを積み重ねています。
しかしその全体像はほとんど知られていません。

Yondemyは「ただ子どもにたくさん本を読ませるだけの会社」ではありません。
読書教育を入口として、人が「学びそのもの」にハマっていく構造を社会に実装する会社です。

目次

  1. 偏差値が上がった。でも本質はそこじゃない。
  2. 読書にハマる。学びにハマる。
  3. 第一歩は、子ども向けの読書教育から。
  4. 日本全体の読む習慣と学ぶ習慣を支える
  5. ついに習い事のその先の事業構想へ!

偏差値が上がった。でも本質はそこじゃない。

子どもが読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」は、昨年12月でリリースから5周年を迎えました。

  • 累計会員数3万人
  • 感想提出数150万件
  • 47都道府県全て・全1,741自治体のうち約1,100自治体にて受講中

「日本中の子どもたちへ、豊かな読書体験を届ける」というMissionを体現しつつあります。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000071742.html

今年に入り、ヨンデミーの入会者は飛躍的に増加しています。
それは端的に言えば、「ヨンデミーを使えば全教科の偏差値が上がる」という結果が出たからです。

左: 読書習慣で「全教科」の偏差値が大幅向上——浜学園×ヨンデミー、導入4か月で成果 右: 読書習慣で「全教科」の偏差値が大幅向上——中学受験塾・伸学会×ヨンデミー実証実験の成果を公開

浜学園は小学校1年生・2年生で必修化、伸学会は全学年で必修化。
水面下ではその他の学習塾でも導入予定が広がっています。

これは浜学園のヨンデミーユーザーの1人です。

今までは国語に限らず、ちょっとでも文章が長くなると「めんどくさい」と言って、適当に問題を解いていました。
ヨンデミーを始めてみて、最初にすすめられたのが昔読み聞かせていた絵本。恥ずかしい気持ちもありつつ、借りてみると、面白かったみたいでどんどん読むように。今月の誕生日には『都会のトム&ソーヤ』が欲しいとまでいうようになりました。
今月の公開テストでは、苦手意識を持っていた抜き出し問題も解けるようになり、偏差値が27も上がりました
(小5・ようたさん)

【浜学園×ヨンデミー】3か月で全教科の偏差値がアップ! 「ヨンデミー」導入の成果を大公開

最初はただ面白くて読んでいただけだった。
でもその時間の中で、言葉が増え、文章を追う体力がつき、問題文を読む粘りがついていった。
そして気がつけば、偏差値がグッと伸びていた。

もちろん、偏差値が上がるのは凄いことです。
しかし、ヨンデミーは決して「偏差値を上げるためのサービス」ではありません。
偏差値を上げるために特化した機能は一つもありません。

大事なことなので、もう一度言います。
偏差値を上げるために特化した機能は一つもありません。

それなのになぜ、「ヨンデミーを使えば全教科の偏差値が上がる」のか

子どもたちが「学び」にハマり始めている。
ここが、ヨンデミーの本質です。

読書にハマる。学びにハマる。

「学ぶべきものが先にあり、それを子どもに渡して、理解できたかを評価する。」
これまでの教育は、どうしてもこうなりがちでした。

何を学ぶべきかは、単元という形であらかじめ決まっている。
どの順番で、どの時期に、どこまで到達するべきかも決まっている。
そして、その理解度をテストや宿題で確かめていく。

必要な知識を、決められた順番で、確実に届ける。
教室で集団授業を行うためには合理的な形かもしれません。

でもこの構造だと、どうしても起こってしまうことがある。

親は(子どもの将来を思うからこそ)やらせたい。
子どもは(今この瞬間にいちばん楽しいことをしたいので)やりたくない。
だから先生の仕事は「やるべきことをやらせる」ことになる。

すると子どもにとって学びは、
「自分が知りたくて向かうもの」ではなく、
「やらなければいけないもの」になっていく。

しかも、ただやらされるだけではありません。
理解できたかどうかを、都度テストで測られます。
間違えれば、「できない」という評価が下される。
そうして少しずつ、知る喜びよりも、間違える怖さが先に立つようになる。

私はこれが、ずっと悲しかったんです。

「勉強が嫌い」という子の多くは、知ること・学ぶことそれ自体が嫌いなわけではありません。
この学ばされる構造の中で勉強をするのが嫌いなのです。

また、真面目な子ほど、目の前のテストでしっかり点を取るために「丸暗記」を優先する。本質的な理解は甘いため、長期的には徐々に躓くことが増え、学びへの苦手意識が強まっていく。
一方で「勉強が好き」という子も、多くは点数を取ることが好きなだけで、学ぶことそのものが好きな子は、案外少ない。

この構造をひっくり返すのが、読書教育です。

鍵になるのは、Reading Zone(リーディング・ゾーン)
リーディング・ゾーンとは、読書に深く没頭し、時間が経つのも忘れて本の世界に引き込まれている状態。

ページを捲っている感覚や文字を追っている感覚がなくなり、どんどん映像が立ち上がってくる。
あと一章、もう一章だけ、そうするうちに気づけば暗くなっている。
夕飯だよ!と呼ばれても、もはや聞こえていない。

本好きなら誰しも、そんな「没頭」を味わった経験があるはずです。
この「没頭」が全ての始まりです。

面白いから夢中になる。
夢中になったから読めた・わかった、だから楽しい。
楽しいから、もっと読みたい・もっと知りたい。
次の一冊に、また夢中になる。

子どもからすれば、ただ楽しく本を読んでいるだけのサイクル。
しかし自然と言葉が身につき、考える力が育ち、結果として学力まで伸びている。

しかも読書教育の面白いところは、本に夢中になることが起点でありながら、本だけで閉じないことです。

例えばこのお子さん。

最初に届いたおすすめは5歳くらいに読んでいたような本が多くて、正直にいうと「ここからかぁ......」とがっかりした気持ちはありました。
しかし娘は目をキラキラさせて本を読み始めました。
そのまま読み続けていると、国語の偏差値が徐々に上がっていきました。簡単な本を1日1冊読んでいただけなので、驚きです。
何かを調べるときは「本で調べる」のが当たり前になり本に触発されて、アフリカの子どもたちに何ができるかを自分から考えたりもしています。
(小3・ミーナさん)

本を読めるようになる。
読むのが楽しくなる。
すると子どもは、本そのものにハマるだけではなく、本をきっかけに世界へハマっていくようになります。

単元が先にあるから勉強するのではない。
知りたくなったから学ぶ。
そして、その学びがまた次の世界をひらく。

例えば「歴史」を学ぶとき、単元として決まっているものを教科書で読むより、夢中になって歴史小説を読んだ方がその後の学びにも繋がるのではないでしょうか?

つまり私たちが発明したのは「本を読ませる方法」ではありません。
子どもが「学びにハマってしまう仕組み」です。
子どもの中にある「読みたい!知りたい!学びたい!」という根源的な欲求に火を灯す仕組みです。

昨今、探究学習が大事だと言われます。
私もそう思います。
しかし読書教育は、その一歩手前の、もっと根っこの部分を支えます。

そもそも何かを知りたくなること。
もっと先へ行きたくなること。
そうして、学びの0から1が立ち上がる。

そこに火がつけば、子どもは自分から学び始める。
子どもは楽しい。親も安心できる。
「やらせる/やらされる」という構造そのものが、少しずつほどけていく。

改めて、冒頭ご紹介したお子さんを見てみましょう。

今までは国語に限らず、ちょっとでも文章が長くなると「めんどくさい」と言って、適当に問題を解いていました。
ヨンデミーを始めてみて、最初にすすめられたのが昔読み聞かせていた絵本。恥ずかしい気持ちもありつつ、借りてみると、面白かったみたいでどんどん読むように。今月の誕生日には『都会のトム&ソーヤ』が欲しいとまでいうようになりました。
今月の公開テストでは、苦手意識を持っていた抜き出し問題も解けるようになり、偏差値が27も上がりました。
(小5・ようたさん)

誕生日に『都会のトム&ソーヤ』が欲しいというほどに、本にハマったのです。
だから結果的に偏差値も跳ね上がった。

読書教育とは、そういう教育です。

第一歩は、子ども向けの読書教育から。

大人も含め、日本中の人が「読む」ようになれば、世界は今より平和に近づいていくんじゃないか。
それが第一部でお伝えした私たちの描く未来です。

Yondemyは「ただ子どもにたくさん本を読ませるだけの会社」ではありません。
子どもに限らず大人においても必要な、人が一生学び続けるための「読む力」「言葉の力」「学びにハマる習慣」そのものを届けていく。
その中でもまずは、最初のターゲットとして、その土台が最も深く形作られ、その後の人生に最も長く効く時期である子ども向けを第一歩としました。

実際、子どもの時期に起きる変化は、とても大きい。

  • 日本語が母語ではない子が、自分に合うレベル本から入ったことで、2ヶ月で100冊もの日本語の本を読み切った。気づけば日本語でのコミュニケーションも流暢になった。
  • 長期不登校だった子が、K-POPにハマって、図書館で借りた『○時間でハングルが読める!』といった本を5回くらい自分で読んで韓国語を独学した。今ではスーパーのお菓子に書いてあるハングルも読めるくらいになった。
  • 他人の気持ちを考えるのが苦手で親子の言い合いが絶えなかった子が、読書で想像力が伸び、気持ちを言語化する力もつき、親子で話し合えるようになった。

このような変化が実際に起きています。

これらは「単に本を読む子が増えた」という話ではありません。
言葉が変わり、学びが変わり、家庭が変わっている。
まさに、世界を静かに変えていく読書家ではないでしょうか?

日本全体の読む習慣と学ぶ習慣を支える

第一歩としての子ども向けの読書教育。その次は大人向けです。

実は日本の大人は、圧倒的に「学んでいない」と言われています。(※図表1)
ヨンデミーが子どもで実現した学びの在り方は、実は大人にこそ届くべきなのかもしれません。

何を読めばいいか分からない。
読みたい気持ちはあるが、今の自分に合う一冊が選べない。
買うほどではないと思いつつ、図書館を使いこなせない。
1時間SNSを見る時間はあるけれど、10分本を読む時間はない。
1人だと続かない。
SNS中心の情報摂取により、関心や理解が偏る。

パーソル総合研究所「グローバル就業実態・成長意識調査(2022年)

だからYondemyの挑戦は、子ども向けの習い事だけでは終わりません。

  • ヨンデミーレベルという本の難しさを測る物差し
    → 一人一人の読む力の現在地を見極められる
  • 好み・読む力を踏まえた選書を行うアルゴリズム
    → 夢中になれる本との出会いを起点に、興味・関心が拡がっていく
  • 読書を習慣に変える設計
    → 忙しい日々の中で、生活に馴染む形で学び続けられる
  • 全国の図書館とのシームレスな連携
    → 全ての本を買わなくても、「お気に入り」に出会えるまで、いつでも新鮮でワクワクする本を用意し続けられる

私たちが子ども向けに磨いてきた「読書にハマり、学びにハマるための仕組み・構造」は、全てそのまま大人にも必要なものでしょう。
大人も読書教育により、夢中を起点として「読む力」と「学ぶに向かう姿勢」を養う。
本で夢中に出会い、その先で学びそのものにハマっていく。

Yondemyの読書教育は、子ども・大人含め、日本全体の「読む習慣・学ぶ習慣」を支えるようになります。
体の健康のためにジムに通うように、頭の健康のために読書教育をする。
そうなった時、Yondemyの読書教育は、日本中の読書家が通る道になるかもしれません。

現在Yondemyは、出版社・書店と連携し、新しい本づくり・場づくり・コミュニティづくりに挑戦しています。
今はもちろん「子ども領域」に絞っての取り組みですが、ゆくゆくは全領域に広げていきたい。

読む人が増えれば、本が回る。
本が回れば、書店も出版社ももっと挑戦しやすくなる。
子ども・大人ともに読書体験が厚くなれば、日本のIPや文化の土壌も豊かになっていく。

左: ヨンデミーが講談社「青い鳥文庫」と協業を開始 右: 夏休み直前!ヨンデミー×未来屋書店、全国の書店で「未来屋すいせん図書フェア」を2025年6月25日(水)より開催

第一部で私は、「読む人が増えた先の社会・未来」について書きました。
このnoteで書きたいのは、その未来が、ただの理想論ではないということです。

子どもの読書教育を入り口にすることで、読む人が増える。
それは同時に学びの在り方そのものを変えることになる。
日本全体の「読む習慣・学ぶ習慣」を丸ごと土台にして、出版文化も新しい形で盛り上げていく。
教育産業と出版産業を一気通貫で、「読む人が増えた先の社会・未来」へと繋げていく。
そんな事業構想が、実現可能な形で見え始めています。

ついに習い事のその先の事業構想へ!

Yondemyは今月6期目を終え、ありがたいことに初めて単月黒字化となる見込みです。

正直なところ、この6年間は「研究開発期間」だったと思っています。
思い描く読書教育を実現するべく、何度も何度も磨いてきた時間でした。

本が難しすぎると挫折してしまうが、易しいだけだと世界が広がらない
いくら良い本を選んでも、子どもはそもそも手に取ってくれない
ハマらないと主体性が生まれないが、ハマりすぎると飽きが早くなる

それが今ようやく、家庭でも、学校でも、塾でも、数字と実感の両方で成果と再現性を確信できています。

ここからが、本格実装のスタートです。
腰を据えてしっかりこの構想にチャレンジできる、スタートラインに立つことができた、と捉えています。

守りに入るための黒字化ではありません。
むしろ逆で、ここから改めてじっくりと大きな挑戦をするための起点です。

これは、短期のグロースゲームではありません。
未来を本気で社会に実装していくため、事業も、プロダクトも、これから連続的に立ち上がっていく。
教育と出版の未来を、十年単位で描いていくプロジェクトです。
子どもが本に没頭し、その隣で大人もまた次の一冊を開いている。
そんな社会を、本気でつくりにいきます。

Yondemyは今、ビジネスサイド・プロダクトサイドにて、仲間を募集中です。
こんな未来・事業構想にワクワクした方、ぜひカジュアル面談をしましょう!

さて、明日のnote(追記:「読書家の強みを引き出すYondemyのバリュー」)では、この未来をどんな人と実現したいのか・私たちがどんな仲間を探していて、どんな働き方を大切にしているのか、をお話しさせていただきます。

笹沼颯太

ヨンデミー 編集部