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#133 『あたりかも』作者・きたじまごうきさんに聞く! 絵本に隠された秘密とは?

2026.06.14

#133 『あたりかも』作者・きたじまごうきさんに聞く! 絵本に隠された秘密とは?

※この記事は、Podcastの内容を一部ピックアップしてお届けしています。詳しい内容は本編をチェックしてください。

今回は、ヨンデミーでも大人気のおすすめ絵本『あたりかも』の作者であるきたじまごうきさんをゲストにお迎えした特別回です! 

保護者さまはもちろん、お子さんも一緒に楽しんでいただける内容になっています。

▽ 音声でじっくり聴きたい方はこちらから!

※ミカタラジオ本編・本記事には『あたりかも』のネタバレを含みます。

今回の登壇者

きたじま ごうき

絵本作家。今回の特別ゲスト。代表作に『あたりかも』『とっておきのカレー』『かいぞくほいくえん』など。

きぬ

ヨンデミーメンバー。「おうち読書のミカタラジオ」編集長であり、メインパーソナリティを担当。

目次

  1. 『あたりかも』ってどんな絵本?
  2. 作者が語る!『あたりかも』3つのヒミツ
    • ヒミツその1:何度でも楽しめる「探し絵」
    • ヒミツその2:「パステル」で描くふんわりとした世界
    • ヒミツその3:最後に隠された「ダジャレ」と謎解き
  3. きたじまさんおすすめ! 「絵が面白い」絵本3選

『あたりかも』ってどんな絵本?

きぬ:

本日はゲストとして、絵本『あたりかも』の作者であるきたじまごうきさんにお越しいただきました。きたじまさん、自己紹介をお願いしてもいいですか?

きたじまさん:
はい、こんにちは。絵本を作っています、きたじまごうきです。よろしくお願いします。

きぬ:

よろしくお願いします!

『あたりかも』はヨンデミーでもたくさんおすすめしてきた本で、ヨンデミーの公式Xやnoteをご覧いただいている方にはおなじみかもしれません。お子さんが受ける「ミニレッスン」の動画でも、笹沼先生とはる先生が紹介していたのを見たことがある人が多いのではないでしょうか。

『あたりかも』 きたじまごうき・作  PHP研究所

本当に面白い本で、ヨンデミーメンバー全員のお気に入りなんです。読者の方からも感想がたくさん届いています。今日はきたじまさんに、『あたりかも』についていろいろお話を伺いたいと思います。 まずは、きたじまさんから『あたりかも』がどんな本かご紹介いただけますか?

きたじまさん:

たくさんの方に読んでいただいて嬉しいです!

このお話は、「あたり付きのアイスがあたりか、はずれか……いや、違った、『あたりかも』だった!」ということで、冷凍庫の奥にある“アイス王国”へと旅立つ冒険絵本です。

きぬ:

冷凍庫の中への冒険ということで、まさにこれからの暑い季節におすすめな本ですよね。

きたじまさん:

まさにそうですね。本当に暑い日に、少しでも涼しくなってもらいたいというコンセプトで作っている絵本なので、これからの時期にぴったりです。

作者が語る! 『あたりかも』3つのヒミツ

きぬ:

きたじまさんご自身が思う『あたりかも』の魅力や、「ここはこだわって頑張ったよ!」というポイントはありますか?

きたじまさん:

今日はすでに読んでいただいた方にも、さらに楽しんでもらえるような“3つのヒミツ”をご紹介したいと思います。

ヒミツその1:何度でも楽しめる「探し絵」

きたじまさん:

1つ目は「探し絵のヒミツ」です。 男の子とパパが2人で冷凍庫へ旅に出るんですが、実は2人だけじゃないんです。アイス王国に着いた時、横の方の雪に埋まっている生き物がいて……。よく見ていただくと、その白い犬がずーっと2人の周りをウロウロしながら、一緒に旅をして戻ってくるんです。

きぬ:

たしかに! アイス王国に着いたところから、ずっと2人の側にいますよね。とても可愛いなと思います。

きたじまさん:

ありがとうございます。犬だけじゃなくてね、小さい動物もいるんです。この子は「オコジョ」です。

あと、案内所のところには「アイス王国での挨拶の仕方」が奥の方にこっそり書いてあるんですよ。「かおをペロリンする」「あまい! つめたい! とほめてあげる」っていう挨拶なんです。

きぬ:

本当だ! 画面の隅々まで面白いですね。読者の方からも「白い犬のような、リスのような動物を見つけるのが楽しかったです」という感想をいただいています。

きたじまさん:

『とっておきのカレー』という絵本にも、山小屋に「ヤマネ」という小さい動物がちょこちょこ隠れているので、探し絵が好きな方はぜひそちらもご覧になってみてください。

『とっておきのカレー』 きたじま ごうき ・作 絵本塾出版

ヒミツその2:「パステル」で描くふんわりとした世界

きぬ:

では続いて、2つ目のヒミツをお願いします。

きたじまさん:

2つ目は「ふんわりとした絵のヒミツ」です。

きぬ:

きたじまさんの絵本って、ぱっと見てすぐに「きたじまさんの絵本だ!」とわかるグラデーションが綺麗ですよね。

きたじまさん:

そう言っていただけて嬉しいです。僕の絵本は「パステル」という画材を使っています。チョークのような見た目で、粉を固めたものなんですが、これを紙に描いた後に指で伸ばすんです。そうすると、ぼやけるようにフワッと色が広がって、2つの色を混ぜると綺麗なグラデーションができるんですよ。

きぬ:

指で伸ばしているんですね!  アイスも一色じゃなくて、いろんな色が混ざっていますよね。

きたじまさん:

暑い日に涼しくなってもらいたいので、冷たくなりそうな青色を何色も奥に混ぜています。パステルは指で塗るので輪郭を作るのが苦手なんですが、型紙を抜いて形を作る技法も使って工夫しています。

ヒミツその3:最後に隠された「ダジャレ」と謎解き

きぬ:

それでは、3つ目の秘密にいってもいいでしょうか。ここからは少しネタバレになってしまうので、読んだことがある方は「それそれ!」と思いながら聞いてくださいね。

きたじまさん:

3つ目は「ダジャレのヒミツ」です。 冒頭の冷凍食品の名前なんかも言葉遊びになっているんですが、オチの部分がダジャレになっていまして。実は、皆さんに謎解きを1つ入れているんです。一番奥に伝説のお宝があって、草の形になっている「あたりそう」、鯛の形になっている「あたりたい」といった微妙なネーミングのお宝のさらに奥に、もう1つお宝があるんです。

きぬ:

全部「あたり〇〇」っていう名前になっているんですよね。

きたじまさん:

そうなんです。十字架のような形で、上が矢印、左側がじゃんけんのパーのようになっています。これが伝説のお宝なんですが、名前は「あたりほにゃらら」なんですよ。

きぬ:

ラジオでの大ヒントとしてお伝えすると……左側が「パー」になっていて、上が「矢」だから方角を表しているっぽい……?

これはぜひ皆さんに考えていただきたいですね!  分かった方はぜひおたよりで送ってください!

きぬ:

そして……今、『あたりかも』は、ヨンデミーで調べたところ、今全国の図書館で貸出予約がものすごく入っていて、なかなか手に入りにくい状態らしいですね!

自治体の図書館によっては、予約数が大変なことになっているとのことで。

きたじまさん:

いや、もう本当にありがとうございます。ただ、そうやって予約をたくさんいただいている一方で、なかなか皆さんの手元に届きにくい状態になってしまっていて……。Xでも代表の笹沼さんが発信してくださっていましたが、実は今、この絵本が新刊として販売流通されない状態になっているんです。そのため、どうしても図書館などで借りていただくしかなくて。

きぬ:

そうなんですよね……。

きたじまさん:

だからこそ、もし皆さんが「面白い!」と思ってくださったら、「この本が欲しい!」「手元に置きたい!」という声をぜひたくさん発信していただきたいです。 そうした声が出版社さんのお耳に届いたら、また新しく販売流通させようという動きにつながるかもしれないので、ぜひこれからも応援していただけたら嬉しいです。

きぬ:

何回でも読み返したくなる大好きな作品なので、おうちに1冊、じっくり読める形で届く日が来るといいなと私も思っています!

きたじまさんおすすめ!「絵が面白い」絵本3選

きぬ:

最後に、きたじまさんおすすめの絵本をご紹介いただいてもいいでしょうか?

きたじまさん:

はい。「絵の面白さ」を感じられる絵本を3冊ご紹介しますね。

1冊目:『やこうれっしゃ』(作・絵:西村繁男 / 出版社:福音館書店)

きたじまさん:

これは文字のない絵本で、東京から北国へ向けて進む夜行列車の様子だけがずーっと描かれています。僕は子どもの頃、この絵本を通じて「世界を見る楽しさ」や「絵を読むこと」を体験しました。僕が絵本を作る原点にもなっています。

『やこうれっしゃ』 西村 繁男・作  福音館書店   

2冊目:『ぼくからみると』(文:高木仁三郎、絵:片山健 / 出版社:のら書店)

きたじまさん:

ひょうたん池で起こる自然現象を、そこに居合わせた生き物たちが「どう見ていたか」が描かれています。人間の男の子の目線だけでなく、ミツバチやアマガエル、水中の魚、ネズミが見ていた景色が、片山健さんの温かみと迫力のある絵で表現されているんです。世界の多様性を感じられる素晴らしい絵本です。

『ぼくからみると』  高木 仁三郎・文  片山 健・絵 のら書店

きぬ:

まさに「絵の面白さ」やこだわりを感じられる2冊ですね! ありがとうございます。それでは、いよいよ3冊目をお願いします。

3冊目:『かいぞくほいくえん』(作・絵:きたじまごうき / 出版社:文溪堂)

きたじまさん:

はい、3冊目は……すみません、手前味噌になってしまうんですが、4月に出たばかりの私の新刊『かいぞくほいくえん』になります。

『かいぞくほいくえん』 きたじまごうき・作 文溪堂

きぬ:

ご自身の新刊ですね! こちらはどんな絵本なんでしょうか?

きたじまさん:

先ほど『あたりかも』で「探し絵のヒミツ」についてご説明させていただいたんですが、この『かいぞくほいくえん』は、その探し絵の要素をさらにグレードアップさせた作品になっているんです。絵本の中には20人の子どもたちが出てくるんですが、その子たち「それぞれの1日」を探して追っていただけるようになっています。

きぬ

20人それぞれの1日! 20回楽しめるというか、何度読んでも新しい発見がありそうですね。ご紹介いただいて、早速気になってきた方も多いと思うのですが……

実は、なんと次回も引き続ききたじまさんにゲストとして出演していただき、この『かいぞくほいくえん』についてたっぷりお話を伺っていきたいと思います! 

今お話しいただいた「20人の探し絵」についてなど、さらに深く聞いていけたら嬉しいなと思っています。


▽きたじまごうきさんのXアカウントはこちら

番組へのおたよりをお待ちしています!

今回のラジオが面白かった、ためになったという方は、ぜひおたよりをお送りください。『あたりかも』の最後のダジャレの答え「あたり〇〇」もぜひ送ってください!

うどん

ヨンデミー 編集部